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まだやってるの?ブランドがSNSで“やらかす”定番ミス、全部暴露

とりあえず投稿では響かない:目的・誰に・なぜを先に決める

「とりあえず投稿」でアカウントが埋まっていませんか?見た目は良くても、狙いがない投稿はただの雑音。まずやるべきは、投稿を作る前にたった三つの問いをクリアにすることです:何を達成したいのか、誰に届いてほしいのか、なぜその人たちに響くのか。これがブレるといい素材もスルーされます。

目的は感覚ではなく測れる形で決めるのがコツ。認知を上げたいのか、サイト流入を作りたいのか、フォロワーとの関係を育てたいのかでクリエイティブも配信の最適化も変わります。たとえば「30日でインプレッションを20%増やす(KPI)」と決めたら、逆算して投稿数やフォーマット、ターゲティングが見えてきます。戦略の拡張が必要なら、まずは基礎を固めた上で外部施策も検討しましょう。参考リンク:ベスト Instagram ブースティング サービス

誰に届けるかは年齢や職業だけで決めないで。言語、価値観、利用シーン、感情のトリガーを想像して一人の「ペルソナ」を描くと、トーンやCTAが自然と定まります。コンテンツは「一投稿=一目的」が鉄則。教育なら情報、共感が狙いならストーリー、行動喚起なら明確な次動作を設計します。

投稿前の最終チェックは簡単:目的が明確か、対象が一人に絞れているか、成否を測る指標があるか。ここをクリアすれば「また投稿しただけ」から卒業できます。面倒なようで、これがブランドの差になるので、遊びじゃなく計画で勝ちに行きましょう。

トレンド追いの迷子:バズより一貫性を選ぶ

流行の波に飛び乗るのは楽しい。ビュー数が跳ね上がる短期的な快感はSNS担当者のご褒美みたいなものです。ただし、毎回違う衣装で現れるブランドはファンにとって「誰?」状態になりがち。結果、バズは来ても信頼は残らない――これが一番痛い。

まず意識したいのは、「何を守るか」を決めること。ビジュアルのトーン、言葉遣い、投稿の目的(教育/エンタメ/販売)――この3つを基準にすれば、トレンドのフォーマットを取り入れても芯をブレさせずに済みます。短期的な数字より、長期的な認知と愛着を育てる方が投資効率は高いです。

  • 🐢 Consistency: ブランドの色・フォント・語り口をテンプレ化して、誰が見ても「あなたの投稿」と分かる形にする
  • 🚀 Tone: ユーモア寄りか真面目寄りか、迷ったら顧客像に合わせて1つに寄せる
  • 💥 Frequency: 頻度は無理のないリズムで。週1でも品質が高ければOK、むやみに増やさない

実務レベルでは、月初に「3つの柱」を決め、トレンドを当てはめるワークフローを作ってみてください。バズの瞬間風速を追うのはやめられないけれど、それを自社の言語に翻訳してから出すクセをつければ、炎上や迷走を避けつつ着実にファンを積み上げられます。

コミュ放置は信用の自傷行為:返信とDMこそブランド体験

コメント欄がサイレントモードになると、ブランドは知らず知らず「信用の小さな自傷」を続けているようなものです。待たされたファンは不信感を育て、質問に答えない投稿はクレームの温床に。軽いスルーがバズる悪評に変わる速さは侮れません。

返信やDMは単なる対応作業ではなく、実際のブランド体験そのものです。商品写真に「いいね」を押す人より、購入直前で問い合わせをする人の方が価値が高い。つまり、その瞬間の応対が「買うか離脱するか」を左右する決定的な接点になります。最初の応答で信頼を作り、DMで関係を深める。

実践できるルールを3つだけ。まず、初回レスは60分〜3時間以内を目安に。次に、テンプレ感を捨てて1行でも個別要素を入れる(名前や質問内容の言い回しを繰り返すだけで印象が変わる)。最後に、公開返信で問題を認めたら必ずDMでフォローして「解決まで見届ける」姿勢を示すこと。

自動化は賢く使えば味方です。初動はボットで受け、感情が高まったケースや複雑な問い合わせは即座に人へエスカレーション。テンプレは用意しておきつつ、必ず人が一度は読み直すワークフローを組んでください。これだけで「冷たい対応」から脱却できます。

数値化も忘れずに。平均応答時間、解決率、DMからのコンバージョンをKPIに入れ、週に一度の「返信スプリント」で改善点を共有する習慣を作ると効果的です。小さな誠実さの積み重ねが、広告より強いブランド信頼を生みます。

虚栄KPIの沼:リーチよりリフト、いいねより行動

いいね数やリーチが伸びると社内のチャットが一瞬だけ盛り上がる──でも本当に売れてますか?画面上の「盛り上がり」は気持ちいいけれど、多くのブランドが気づかないのは、見た目の指標だけ追って行動を生んでいない点です。短期の満足感と長期の成果は別物。

根本的に必要なのは「リフト」を測る視点。リフトとは広告や投稿がターゲットの態度や行動をどれだけ変えたかのこと。単純なリーチやいいねは露出度や好意の指標に過ぎません。購買、問い合わせ、会員登録、再来訪といった具体的な変化を追わなければ、投資対効果は見えません。

ではどうやってリフトを取るか。まずは比較実験を導入しましょう。対照群(広告を見せないグループ)を作り、KPIは「増分」を見ること。表示回数あたりの新規顧客数、広告接触後30日間の購買率、リピート率など、行動ベースの指標を設定します。定性ではコメントやDMの内容も「行動のヒント」として扱って。

クリエイティブ面では、いいね狙いのショックワードをやめて、次に取ってほしい具体行動を一つだけ明示するのが有効です。ワンクリックで申し込み、プロモコード、簡単なフォーム、チャット誘導──行動の摩擦を徹底的に下げる。リターゲティングとタイミングも忘れず。

ダッシュボードは「見栄え」から「因果」へシフト。フォロワー数やインプレッションは補助線として残しておき、真ん中に置くのはCPA、LTV、広告接触ごとの増分売上、継続率。これらをKPI会議で常に議題にすれば、チームの判断も自然に変わります。

最後に簡単なチェックリスト:目的に紐づく一つの行動を設定する、対照実験を回す、摩擦を下げる、結果を収益に紐づける。虚栄KPIの沼から抜け出すには、測るものを変え、施策の目的を「見せる」から「動かす」へ転換するだけ。さあ、いいねよりも一歩先へ。

映えるだけで終わらせない:文脈、CTA、頻度の黄金レシピ

写真がバズると満足して終わり——それ、実は一番多いやらかしです。いい絵を出すだけで満足すると、見た目とメッセージが乖離してフォロワーの心に残りません。映える瞬間を「意味」に変えることが必要です。

まずは文脈を決める習慣を。誰に向けて、どんな場面で使われる商品なのかを一言で説明できるか確認しましょう。生活のワンシーンや課題解決を見せるだけで、静止画が一気に説得力を帯びます。

CTAは丁寧かつ短く。「詳しくはこちら」だけじゃダメ。小さな行動を促す「試してみる」「1分で確認」のような具体語を入れ、ボタン位置とキャプションで必ず一致させてください。誘導は一貫性が命です。

頻度は量よりリズム。週に何本ではなく「誰向けに何をいつ出すか」のリズムを作ると安定します。リール、カルーセル、ストーリーをローテして同じメッセージを違う形で届けるのがコツ。

実践レシピはシンプル:週1で価値提供(How-to)、中盤で製品紹介(why it works)、週末に明確なCTA。3週間スプリントでABテストして、反応が良い組み合わせを残します。

最後に数値は見栄えで判断しないで。保存・クリック・CVといった「動いた証拠」を重視し、映えるだけで終わらない仕組みを回してください。見た目が仕事をするように、仕掛けを整えましょう。

Aleksandr Dolgopolov, 14 November 2025