マーケティングニュース, 2026年10月7日: TikTokがアプリ内購入と400,000アプリの広告ネットワークを発表

TikTokとOpenAIは、購入の場面を自社アプリの中に取り込もうとしています。10月5日、TikTokはフィードからの1クリック購入と、約400,000本のアプリからなる広告ネットワークを発表しました。OpenAIはChatGPTで画像広告を始め、Googleはスパム対策アップデートの第3波を終えようとしています。
今日のテーマ: TikTokがフィードからの1クリック購入を発表し、広告ネットワークを米国の広告主に開放
2026年10月6日、大手メディアが一斉にTikTokの新しい広告機能を取り上げました。発表は10月5日、ニューヨークで毎年開かれる広告カンファレンスAdvertising Week New Yorkでのことです。
主な発表は3つあります。Buy Directは、"おすすめ"フィード(For You)から1クリックで商品を買える機能です。Shopping Assistantは、買い物を手伝うチャット型のアシスタントです。Agentic Leadsは問い合わせを集めるAIエージェントで、TikTokのダイレクトメッセージでも、広告主のサイトのフォームでも動きます。
広告ネットワークのPangleは、TikTok Ad Networkという名前になりました。世界中の約400,000本の外部アプリが参加していて、米国の広告主はTikTok Ads Managerから直接、そこでの広告表示を買えます。
TikTok Shopのショップ向け自動キャンペーンGMV Maxも変わります。アフィリエイト手数料、クーポン、紹介経由の手数料を計算に含めるようになり、販売者は実際の費用対効果を確認できるようになります。
利用できる範囲はまだ限られています。アシスタント、Buy Direct、問い合わせ用エージェントは、条件を満たすアカウントだけがテストで使えます。広告ネットワークは米国で広告を出しているすべての広告主に開放されました。正式な開始日はTikTokから発表されていません。
なぜ重要なのか。これまでTikTokで商品を見つけた人は、多くの場合、アプリの外のサイトに移動して購入していました。Buy Directが広がれば、動画を見てから購入するまでがアプリ内で完結します。そうなると、勝負を分けるのはクリエイティブよりもデータの質です。アプリ内購入は商品カタログと配送情報を土台にしているので、TikTokで販売している人は、今のうちにこの2つを整えておくべきです。
2026年10月7日のその他のニュース
ChatGPT AdsはチャットボットのなかでOpenAIが運営する広告システムで、これまで広告は回答の下に表示されていました。新しく始まるのは画像の広告です。商品やサービスに関連するアイデア、使い方、体験を見せる形式になります。広告にはラベルが付き、ユーザー自身が生成した画像とは区別されます。テストは10月に、米国の最初の広告主グループで始まります。計測の範囲も広がりました。PixelとConversions APIで購入、問い合わせ、インストール、登録を記録でき、Hightouch、Tealium、LiveRampを通じて自社システムのコンバージョンも送れます。OpenAIはChatGPTの週間利用者を12億人と見積もっています。初期の事例も出ています。DV Rockerboxのデータでは、WeightWatchersのChatGPT Adsでの顧客獲得コストは有料検索の平均より15.3%安く、Triple Whaleのデータでは、ChatGPT AdsからPortland Leatherに来た訪問者の93%が新規でした。
スパム対策アップデートとは、禁止されている手法を使うサイトの順位を下げるためのGoogle検索システムの変更です。対象になるのは、購入したリンク、順位目的で自動生成した文章、隠しコンテンツなどです。アップデートは9月に始まり、第2波は9月30日でした。Search Engine Roundtableの編集者バリー・シュワルツは、最終段階は10月4日から6日にかけて進み、アップデート自体はまもなく完了すると見ています。ただし、検索結果がもう一度揺れる可能性もあるそうです。10月4日から6日にかけてGoogleからのトラフィックが急に増えたり減ったりしたなら、原因はサイトの変更ではなくアップデートかもしれません。こういう時期に変更を戻したりページを書き直したりするのはまだ早いです。Googleが完了を発表するのを待ってから、前後1週間ずつを比べてください。
Search Consoleは、サイト運営者向けの無料のGoogle管理画面です。検索での表示回数、クリック数、サイトが見つけられた検索語句を確認できます。これまでフィルターで選べる国は一度に1つだけでした。たとえば日本、台湾、韓国をまとめて見たいときは、レポートを3つ書き出して表計算ソフトで合算する必要がありました。今は1つのフィルターで国にチェックを入れるだけで、Search ConsoleがGoogleからの合計トラフィックを表示してくれます。Search Engine Landによると、デバイスのフィルターにも同じ変更が入りました。管理画面全体と同じく、この機能も無料です。アジアの複数の国や、いくつもの市場を同時に相手にしているサイトなら、保存済みのレポートを国のグループごとに作り直すといいでしょう。
Preferred sourcesはGoogleの機能で、ユーザーは検索のトップニュース枠でもっと記事を見たいサイトを指定できます。これまでは、自分のサイトを選んだ人数を知る方法がありませんでした。今はSearch Consoleから、ドメインごとの人数を書いたメールが届き、"Preferred source selections"という行が表示されます。管理画面にはまだこの数字専用のレポートがなく、届くのはメールだけです。読者に優先ソースへの追加を呼びかけているパブリッシャー、ニュースサイト、ブログにとっては、その呼びかけが効いているかを測れる初めての手段です。Search Consoleに登録しているメールを確認して、この数字を基準値として記録しておきましょう。
Search profilesはGoogle検索のなかにある著者やパブリッシャーのページで、その人の記事や作品をまとめた拠点のようなものです。これまでは一部の国でしか使えませんでした。Googleの検索担当副社長ロビー・スタインは、10月6日からインドとカナダのクリエイターとパブリッシャーがGoogleに自分のページを作れるようになり、まもなくブラジルも続くと書いています。日本については今のところ言及がなく、プロフィールの利用は無料です。検索プロフィールは、SNSや自分のサイトと並ぶ、著者にとっての新しい場になりつつあります。インド、カナダ、ブラジルの読者や視聴者に向けて発信しているなら、その国で開放されたらすぐに自分のページを確保しておくべきです。
電話番号アセットは、Googleの検索広告に付けられる追加情報で、ボタンを押すとその会社にすぐ電話できます。使われるのはほとんどがスマートフォンです。通常、この追加情報には電話番号しか表示されません。テストでは、広告の番号の横に広告主の名前も表示されています。テストの範囲と期間をGoogleは明らかにしていません。スマートフォンでは、番号の横に会社名があると電話の相手がはっきり分かるので、信頼感が増し、電話も増えるかもしれません。電話で問い合わせを受けている広告主は、Google広告のアカウント設定を開き、会社名がお客さんに知られている形で登録されているかを確認してください。余計な言葉や古い屋号が残っていないかも見ておきましょう。
クリエイター、販売者、広告主、サイト運営者がやるべきこと
- TikTokで販売している人: Buy DirectとShopping Assistantがテストを抜ける前に、商品カタログと配送情報を整えておきましょう。アプリ内購入はこのデータをもとに動きます。
- 10月4日から6日にかけてGoogleからのトラフィックが急に変わった人: Googleがスパム対策アップデートの完了を発表するまで、サイトには手を付けないでください。その後、前後1週間ずつを比べましょう。
- 複数の国に向けてサイトを運営している人: 新しい国グループのフィルターで、Search Consoleのレポートを作り直しましょう。サイト所有者のメールも確認してください。優先ソースにサイトを選んだ人数を知らせるメールが届いているかもしれません。
- 米国市場でTikTokやChatGPTに広告を出している人: テストが始まる前に、商品フィードとコンバージョンの送信を見直しておきましょう。1クリック購入も画像広告も、渡されたデータがきれいな分しか成果を出せません。
- 電話で問い合わせを受けている広告主: Google広告に登録している会社名を今のうちに確認しておきましょう。番号の横に会社名を出すテストが広がれば、その名前がそのまま広告に表示されます。


